Story

主人公の少女は、幼い頃に遭った交通事故が原因で実の母を失い、自身も歩行障害を負っていた。けれど少女は、実母との唯一の繋がりであるピアノにのめり込み、自分を閉ざしてしまう。

そんなある日、少女がいつものように、離れにあるピアノを弾いてきた帰り道、悪路で車いすを横転させてしまう。そこを通りすがりの青年に助け起こされる。これがきっかけとなり、少女は青年に悩みや思いを打ち明け、少しずつ成長をし始める。

やがて、少女がピアノを弾く事に否定的で、すれ違ってきた継母とも話し合ってわかり合う事ができるほどに成長した少女は、養護学校でのピアノ演奏を機に『他者の為にピアノを弾きたい』と思うようになる。そして、リハビリにも取り組み、歩行障害を克服しようと試みる。

最後に少女は、青年に成長した自分の姿を見せる為と、長年青年に抱いてきた感謝の思いを込めて作曲したピアノ曲を演奏する。